【徹底解析】サラリーマンの平均年収は?年齢別・業界別など、データから解る今後の推移はどうなる?
見出しで拾い読みする?
実際は…使える給料は20年間下がり続けている。
給料支給総額が近年では回復傾向である事はデータ推移から読み取れる事ができました。
下がるよりは良いことではありますが…
しかし…みなさんの生活が良くなっていますか?
実際は後述の支出の増加と20年間下がり続ける給料水準が原因で生活は苦しいままなのです。
可処分所得で見る減少
総務省統計局が2016年2月16日にデータ更新(2015年・年次分反映)を行った【家計調査(家計収支編)調査結果】をグラフにしました。
可処分所得=各家庭が自由に使えるお金になります。
2000年だと約43万円使えたお金が、2015年では38万円まで減少しています。
なんと! 約5万円も自由に使えるお金が減っているのです!!
税金と社会保険料の上昇
続いて、実収入に占める税金や社会保険料の割合を示したグラフ
緑色のグラフは非課税支出の割合(税金や社会保険料)、赤色は社会保険料、青色は所得税などの税金になります。
平成18年から急激に割合を増やしているのが確認できますが、これが実収入が増えたにも関わらず可処分所得が減少する原因となっているようです。
消費者物価指数(CPI)の動向は?
物価の上昇率を図る消費者物価指数のグラフ。
IMFが出しているデータを元に作成しました。
可処分所得が増えなくても物価が安定していれば、同じ水準で生活できるはずです。また、物価が下がり、給料がそのままであれば、生活はむしろ楽になるのでは?
2016年度以降の数値はIMFが出している日本の今後の物価推移を表しています。
政府の施策もあり、急激に物価上昇していくであろうと予想されているのですが、物価が上がるということは紙幣の価値が下がるということ。
給料が今と同じでだった場合は、何も生活を変えていないのに生活はより厳しくなると予想されます。
今の給与テーブルは将来のあなたの給与にならない
年収調査のデータは現在支払われている年収の調査であり、将来受け取れる事を期待ができる給料ではないということにご注意。
この点に関して、将来、どのように給料が推移していくのかの判断材料として、少し古いですが厚生労働省が発表している標準労働者の賃金カーブのグラフがあります。
引用: 厚生労働省 平成23年版 労働経済の分析より
20-24歳の給料を100とした場合の5年毎の年齢による集計。
明らかに1995年度より2010年度のグラフが下に位置していること、50代がピークとなりそれ以降給料が上がってことがわかると思います。
そして、
生まれた世代別の賃金の伸びを示したグラフです。
引用: 厚生労働省 平成23年版 労働経済の分析より
近代に近づく毎に年々賃金の伸びはどんどん弱くなっています。
このことから、年々給料の上限に制限がかかってくるっことが予想できます。
収入格差
現在、徐々に広がりつつある収入格差
平成14年度から過去14年間における年収300万円以下の推移をグラフでまとめました。
平成27年の年収300万円以下の男女の比率となります。
青色は男性、赤色は女性の割合です。
年度(平成) | 男性 | 女性 | 男女計 |
---|---|---|---|
平成14年 | 17.8 | 63.7 | 34.9 |
平成15年 | 18.7 | 65.1 | 36.0 |
平成16年 | 20 | 65.5 | 37.5 |
平成17年 | 20.4 | 65.5 | 37.6 |
平成18年 | 21.6 | 66 | 38.8 |
平成19年 | 21.3 | 66 | 38.6 |
平成20年 | 22.3 | 66.4 | 39.7 |
平成21年 | 25.1 | 67.7 | 42.0 |
平成22年 | 23.4 | 66.2 | 40.5 |
平成23年 | 23.9 | 66.1 | 40.8 |
平成24年 | 24.3 | 65.9 | 41.0 |
平成25年 | 24.1 | 65.5 | 40.9 |
平成26年 | 24 | 65 | 40.9 |
平成27年 | 23.1 | 64 | 39.9 |
日本は格差社会なの?
OECDが発表したデータによると、私たちの国日本は世界の先進国のなかでも貧困率No.5にランクインされているようです。
つまり、世界でワースト5位ということになります。
日本の貧困率は15.3%にものぼり、24ヵ国の平均である10.4%を大きく上回っています。
さらに、格差をあわわすジニ係数は日本は0.314。
1に近づくほど格差があることを示しますが、この数値が急激に上昇をしています。
実際手取り20万円で生活費を賄うと…
専業主婦、子供なしの旦那さんの場合をシミュレーションしてみました。
食費(3万円)
光熱費(2万円)
携帯代(2人)(1.5万円)
家のローン(7万円)
お小遣い(2人)(3万円)
車代(2.5万円)
保険代(1万円)
計20万円
このシミュレーションでやっと20万円。
私の感じたなぜか毎月ギリギリになるのはなぜ?
の疑問から色々な事がわかりました。
このままでは今後、上昇が予想される税金や物価に耐える事ができなくなりそうですね。
どのように、収入を増やすのか?節約方法などは今後記事にしていくつもりです。
<注意・免責事項>
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