老後の資金平均はどのくらい?今から対策をはじめないと相当やばいことに…老後の必要資金額はいくら?
老後資金についての計画、自分に当てはめて計算してみよう
老後の生活にどの程度必要なのかをしっかり割り出すことで今から貯金計画が立てられ、
しっかりと準備する事ができます。
老後の生活費を費目別に見るといくらかかる?
・老後の生活にはいったいいくら必要なのか?
・現役世代と比べてどの程度生活費が変わってくるの?
項目別で詳細を見ることで現在の家計と比較してみてください。
<内訳>
- 食費 86,956円
- 住居 19,802円
- 水道光熱 20,953円
- 家具、家事 11,019円
- 被服費等 7,874円
- 保健医療 14,472円
- 交通通信 28,626円
- 教育 65円
- 教養娯楽 26,201円
- その他 67,337円(主な内訳-理美容、おこづかい、交際費、嗜好品、諸雑費など)
- 税金 社会保険料 36,753円
補足ですが、勤労者世帯・世帯主60歳未満の支出総額は522,113円と20万円近くも開きがあります。
この違いは、主に交通費・教育費、また税金・社会保険料にいたっては13万円以上も現役世代のほうが負担が大きいのです。
娯楽費などにさほど違いが出ていない所をみると、みなさん現役世代と同様な生活水準を保てているのでしょうか?
生活水準を割り出す。
老後の生活水準をどの程度にもっていきたいのですか?
まずはイメージしてみてください。
・今の生活を維持したいなぁ…
・今より支出を抑え、質素な生活に切り替えてもよいな。
・時間が出来たことにより旅行などに行きたい!
現在の月の支出はご存知でしょうか?
その基準を元にイメージした老後の生活水準を算出します。
イメージする上で下記の項目を考えて見て下さい。
・家のローンは完済?
・年に旅行を何回いく?国内?国外?
・今の生活より5万プラスであれば理想かな。
など
なので、さっきの平均金額に3万程度毎月プラスした35万円で試算してみます。
受給できる公的年金を計算してみる。
自分が将来受給できる公的年金は計算が難しいですね。
国民年金加入年月を計算して、厚生年金の金額を計算して…夫婦で足してなどややこしいわい!
大まかになりますが、簡単に計算できる方法があるどうで、紹介されているかんたんな年金計算法を引用させていただきました。
●国民年金(老齢キソ年金)は、65才から死ぬまで、毎年いくらもらえる?
65才から毎年もらえるキソ年金額の概算 = 2万円 × 国民年金加入年数(※)
(※最高40年。一般的なサラリーマンとして勤務していた年数もここに含まれます。)
●厚生年金(老齢コウセイ年金)は、65才から死ぬまで、毎年いくらもらえる?
65才から毎年もらえるコウセイ年金額の概算 = 会社員の生涯賃金(※) × 0.55%
(※「平均年収(予想)×サラリーマンとして勤務する年数」で概算を求めます。)
株式会社 住まいと保険と資産管理
また、しっかりと計算をしたい方は公的年金受給シミュレーターたるものが存在します。
プロフィール、退職後の延長雇用は65歳まで、厚生年金は2003/03以前はないし、国民年金も埋めて…
いちよう配偶者はなしで試算してみよう。
補足になりますが、現時点での公的年金の受給額が知りたい場合はお手元に届いている年金定期便を確認してください。
併せて用意したい支出に対する蓄え
よりGoodです。
老後生活に子供や孫に迷惑が掛からないようにプラスアルファで準備ができること。
葬式にかかる平均金額
盛大な葬式や家族葬、地域・宗派により葬儀の費用は様々なので、
地域の先輩方に平均どの程度掛かるのか確認しておくと良いと思います。
参考に全国平均になりますが、財団法人日本消費者協会が3年に1度に全国で『葬儀についてのアンケート調査』を実施しているので調査結果を引用させて頂きます。
平成19年(第8回調査) | 平成22年(第9回調査) | |
通夜からの飲食接待費 | 401,000円 | 455,000円 |
寺院への費用 | 549,000円 | 514,000円 |
葬儀一式費用 | 1,423,000円 | 1,267,000円 |
葬儀費用の合計 | 2,310,000円 | 1,999,000円 |
自身の葬儀費は自身で準備できていると死後、子供や孫に苦労をかけることなく人生を謳歌できそうです。
終活というものが注目を集めていますが、すべて親族への配慮ですね。
高齢による医療の増加に備える
高齢になるにつれ、医療にお世話になる事も増えてくると思いますが、
医療費の増加は今後どのようになるのでしょうか?
高齢者の医療費を軽減する制度は下記の2つがあります。
・後期高齢者医療制度
75歳以上から加入する、医療費の本人負担が1割公的保険
・高額療養費制度
公的保険で実際に支払った金額も、月ごとに合算して一定の上限額以上であれば、上限を超えたぶんは国から還付される制度
それぞれの詳細はまた今度別でご紹介するとして、
この手厚い制度のおかげで現在は思ったほど医療費はかかりません。
現時点では手厚い保障となっていますが、今後は未知数となります。景気・行政に左右される部分です。
厚生労働省保険局調査課のデータ「後期高齢者医療事業状況報告」 によると
75歳未満 | 75歳以上 | 差 | |
一人あたりの診療費 | 182,000円 | 852,000円 | 約4.7倍 |
じつに現役世代の約4.7倍も診療医がかかってています。
その為、少子化が進んでいくと、保険料が上がっていく可能性は否定できません。
対策は必要になってくると思います。
介護料が必要になることも
元気なままで老後を過ごしながら、余生を満喫できればよいのですが、
全ての人がそうなるわけではありません。
介護が必要になるとお金が必要になってきます。
平成27年度では平均1ヶ月あたり7.9万円の費用が月々かかってきます。
この費用がいつまで続くのかは同センターの調査では59ヶ月続いています。
こうなると働くこともできなくなるので支出だけが増えることになるので、
より深刻ですね。
あなたに必要な老後資金を計算してみよう。
老後資金シミュレーションにいままで出した金額を当てはめてシミュレーションしてみましょう。
利用するのは老後資金シミュレーションツールです。
シミュレーションはご入力いただいた項目に基づき算出した概算値です。老後資金の目安としてご利用ください。JAバンク 老後資金シミュレーション
勤労:22歳から65歳まで勤務
退職予定年齢:65歳
平均標準報酬月額:31万円
退職金:平均額2156万円
- 公的年金受取予想額は、65歳から175.17万円/月額14万5千(配偶者分は除きました)
- 65歳までの延長雇用による収入:平均額として300万円/月額25万円
- その他収入:0円
- 配偶者の収入:0円
- 退職金:平均額2156万円
- 必要な生活費:35万円
- その他の資金:葬式代(家族葬)50万円
- ローンなどの返済:0円
モデルケースの森永君の場合は75歳以上にお金がかかります。
83歳まで生きた場合は夫婦2人で29,220,001円必要ということになります。
ちまたで言われている3000万円に近しい数字になりましたね。
65歳以降も少しでも働くことができればよりリスクに備えることができそうだな。
みなさんはどうでしたでしょうか?
森永君のケースでは結果的に老後資金3000万円に近くなりましたが、皆さんはどの程度になりましたか?
あなたに必要な老後資金は算出できました!
次のページは老後を安心して過ごすための懸念材料・これから考える対策についてまとめて見ました。
ちゃんとついてきていますか?