食費の節約は冷蔵庫から、お金が貯まる秘訣は「冷蔵庫」にあり。【冷蔵庫の節約決定版】
もっとも節約したい家計項目の中でも食費の節約を希望する方が多くいるなかで、
食品ロスにより、一家庭で月3000円近くの食べ物を捨てているデーターもあるくらい無駄が出ています。
食品ロスは食費節約には大打撃ですよね?
ムダ買いや廃棄食材ゼロを目指して、一家に一台必ずある冷蔵庫を見直すことで、「お金が貯まる冷蔵庫」に我が家の冷蔵庫を変身させてみましょう。
だれでも冷蔵庫を見直すことでお金は貯めることができます。
こんな冷蔵庫に要注意 !
あなたの何気ない冷蔵庫の使い方、その使い方ひとつでお金の貯まり方に大きな違いが出てきます。
まずはあなたがお金の貯まらない冷蔵庫の使い方をしていないのかチェックしましょう。
- 特売で買った食材が残っている
- いつも食べ残しが冷蔵庫にある
- 冷蔵庫の中に食材がたくさんないと安心できない
- 賞味期限切れの調味料、ドレッシング、ビン詰めなどがある
- 買ってきた食材をそのまま押し込んでいる
- 食材の保存位置が決まっていない
- 一週間前に残ったおかずが入っている
- いつもらったのかわからないお菓子がある
- 常温で保存できる食品まで冷蔵庫に詰め込んでいる
- 買い物前に冷蔵庫の中身を確認しない
- おかずの残りを入れるスペースがない
- 野菜室で乾燥しかけたり、熟れすぎた野菜がいる
- 冷凍室に冷凍化石化した肉・魚がある
- 賞味期限と消費期限の違いがよくわからない
- 冷蔵室の上段や奥の方には何が入っているのかわからない
- 食材にカビが生えていたことがある
- 消費期限ギリギリ食材を使って料理することが多い
該当項目が多ければ多いほど、あなたの冷蔵庫の使い方は、お金が貯まらない使い方です。
冷蔵庫の食材管理ができていないあなたは食材のムダをつくることになり、賞味期限切れの食材や腐った物は捨てることになります。
捨ててしまった食材の購入にお金がかかっていることを考えると、食品ロスはお金を捨てていることと同じです。
お金を貯めたいと思っているのに、結局お金を捨てているようではお金を貯められるわけがありません。
冷蔵庫を整理するだけでお金が貯まる理由
食費の節約には買い物のしかたや購入食材の値段、外食など関係してくると思いますが、
効率よく節約をしたいのであれば、まずは冷蔵庫内の整理が基本です。
貯金・節約を始めることを決意して真っ先に取り組むべきことは冷蔵庫の整理
しっかりと、冷蔵庫を整理するだけでお金は貯まります。
冷蔵庫管理いわゆる食材管理ができていないと、ダブリ買い、廃棄ロスしてしまいがちで、お金のムダになります。
また、冷蔵庫内がパンパンだと、どこに何が置いてあるかわからず、必要な物を探す時間がかかり、ドアの開け閉めも増えることによる電気代がムダに。必要な物を探す時間もムダになります。
さらに庫内がパンパンだと冷気の循環が悪く、消費電力もアップし、余計に電気代がかかります。
冷蔵庫内の整理が性格的に苦手でどうしても汚くなってしまうという方はいますが、
冷蔵庫の整理・活用方法は性格ではなく、技術です。
技術である以上だれでもできることなので、ぜひ冷蔵庫整理ができるようになりましょう。
お金が貯まる冷蔵庫の使い方は?
それではお金が貯まる冷蔵庫の使い方をご紹介します。
ひとつづつ見直していくだけであなたも「お金が貯まる冷蔵庫」に変えることができます。
買い物前に冷蔵庫をチェック
買い物に行く前には必ず冷蔵庫のチェックを行います。
理由は、食材のダブりを無くすことにあります。
ついつい特売だからと買ってしまった大根がまだ野菜室に半分残っているなどの経験はありませんか?
事前に食材の残りを把握することで無駄な買い物を減らすことができます。
買い物の前日には冷蔵庫の中をほぼカラにする
食材を購入するときはあらかじめ献立を考えた上で買い物するほうがムダが出ません。
毎晩、献立考える手間もなく、毎日のご飯の用意も楽になります。
計画立てて購入しているため、買い物の前日には冷蔵庫の中はほぼカラになっていると思います。
とにかく食べきる、使いきるを心がけましょう。
賞味期限切れの調味料やドレッシングがない
特に男性が料理をする場合に多いのが、調味料の大量ストック。
あまり頻繁に使わない調味料などを購入していませんか?
頻度の低いレシピに利用するだけの調味料では賞味期限内に使い切ることは難しくなります。
消費期限切れの調味料を大量コレクションはムダでしかありません。
また、ドレッシングはたいていが手作りできるものばかりですので、ドレッシングの種類も減らしましょう。
業務スーパーなどでお徳用の安い調味料は容量も大きく使い切れませんので、捨ててしまっていては一切お得ではなくなります。
野菜価格高騰で生野菜の食卓出現頻度が下がってしまうような場合など計算外のことでドレッシングを使い切れず捨ててしまうことも起こりえます。
無駄な調味料が多いだけでドアポケットもごちゃごちゃし、目がよりいっそういき届かなくなるのです。
冷蔵庫の中が掃除されている
冷蔵庫の中はまめに掃除するようにしましょう。
野菜室はじゅがいも、玉ねぎの泥汚れが溜まりやすい場所、
冷蔵庫内の調味料の汚れや、油汚れなども都度拭くようにしましょう。
庫内の掃除は月1~2回の方が比較的多いようです。
しっかりと食材が管理でき、お金が貯まる冷蔵庫を実践されている方は冷蔵庫は清潔に保たれています。
掃除するときに一緒に食材の状態や在庫を把握し、廃棄ロスを無くせます。
下の絵のように食材の仕分けに紙袋やボックス等を用いることで、ボックスの洗浄だけで庫内はいつも清潔に保つことができ便利です。
冷蔵庫はスカスカ、冷凍庫がぎっしり
買ってきたものをそのまま突っ込んでいて、冷蔵室(冷蔵室やチルド室)がぎゅうぎゅうの家は、まずお金が貯まりません。
一番奥に何があるかわからない状態になっているなら、レッドカードです。
食費節約の達人は、必要以上の買いだめはせず、食材を買ったらすぐに料理できるよう下ごしらえを済ませて保存しています。
そのため、冷蔵室は常にスカスカで、冷凍庫のほうはぎっしり詰まっていることが多いです。
下ごしらえし冷凍することで、食材の質・味を落とすことなく保存もできます。
冷蔵庫の中身は大体何が入っているか見ないでもわかる
食費節約の達人は、いま冷蔵庫の中に何があるのかを常にだいたい把握している方は多いです。
何の材料がどの程度余っていて、思い描くレシピに対して何が足りないのか。
冷蔵庫を都度見ないでも頭の中に入っています。
あなたはすぐに頭に浮かぶでしょうか?
私は覚えられずその都度確認が必要で、冷蔵庫の中身は把握できていません。
そこで、スマホアプリでの冷蔵庫管理を導入することにしました。
こちらのアプリは写真を撮るだけで簡単に冷蔵庫の中身が管理できてとても便利です。
ばら売り、小分けを活用し必要な量だけ購入する
一人暮らしや、老夫婦二人暮らしの場合など、野菜も肉もそこまで量を消費することはありません。
冷蔵庫に無駄なものをストックしないことを考えると、あまり必要以上の食材の購入は控えるようにしてください。
キャベツや白菜など1/2や1/4でのばら売りがされています。
すこし割高になり、ついつい一個まるまる買いたくなるところですが、
結果的にばら売り、小分けのほうが節約につながります。
どうしても購入してしまった方は、大量消費レシピを活用し、無駄のない使用を心がけてください。
整理整頓された冷蔵庫内
どこに何が入っているかわからないほどギューギュー詰めにしていませんか?
一目みただけで何があるのかわからないような庫内ではどうしても忘れてしまう食材が出てきます。
庫内の奥側に保存された食材の消費期限の把握はよりいっそう困難となります。
いわゆる化石化食料、使い忘れて変色した野菜などを出さないためにも冷蔵庫内の整理整頓は欠かせません。
お金を貯めようと決めた瞬間にまずやることは冷蔵庫の中の整理です。
冷蔵庫内の整理方法
お金が貯まる冷蔵庫をつくるポイントとなるのは、ゾーン分けと、見やすい収納術にあります。
冷蔵庫の中は決めた位置に決めた食材を保存するようにすること。
そうするこで、ひと目見ただけで何が足りて、何が足りないのかが把握することがでるようになると同時に1週間でどのくらいの食材が必要かも見えてきます。
結果、必要な食材だけ買い足す習慣が身に付き、ムダ買いも、食品を捨てることもなくなります。
冷蔵室
引用: RoomClip sh.atyouより
食材を詰めすぎないこと。
冷蔵庫は奥行きのある空間なので、詰め込みすぎると奥の物が見えにくくなり、使い忘れの原因になります。冷蔵庫内がすべて見渡せる8割収納が目安です。
目も手も届きにくい最上段には、ビールやビン物など賞味期限が長い物を、中段には味噌やヨーグルトなど毎日のように使う物や、作り置きのおかず、昨日の残りおかずなどを入れます。
棚の左右に食材を分けて入れ、真ん中を通路のように空けておくと奥まで見通しが良くなります。
チルド室の上の棚は一番出し入れしやすい広いスペースなので、常に半分空けておくと、余ったカレーやシチューの鍋や、いただき物のケーキが箱ごと入ります。
あくまで、冷蔵室は食材の一時置き場と考えて、使い残しが出ないように整理しましょう。
引用: RoomClip usataro27より
毎回同時に使う食材をプラスチック製のカゴにひとまとめにしておくのもオススメ。
例えば、バター、ジャム、クリームチーズを1つのカゴに入れて「パン食の朝食セット」、漬物、梅干、佃煮をまとめて「和食の朝食セット」など。
カゴのままテーブルに持っていけるので、忙しい朝に便利です。
作り置きおかずや常備菜などを入れる保存容器は、中身が見える透明や半透明の物にし、使い忘れを防ぎましょう。
ドアポケット
引用: RoomClip mymaより
ドアポケットは出し入れしやすい場所なのですが、ドアの開閉のたびに温度が変化する場所なので、傷みやすい食材を入れてはいけません。
ドアポケットに調味料を入れることで、開けるたびに目につき、使い忘れがなくなります。
また、ドアポケットはラベルを貼ったり、詰め替えてわかりやすくすることで、扉の開閉時間も短縮できます。
チルド室
引用: RoomClip yamaco_chanより
チルド室は冷蔵室よりも低温なので肉、魚、ハム、ウインナーのほか、キムチなどの発酵食品を入れると、発酵スピードが遅くすることができ、おいしさが長持ちします。
ただし、チルド室は狭い空間であるため、詰め込みすぎると食材の把握が困難になりますのでいけません。
野菜室
引用: RoomClip machan13 より
野菜室はひと目で在庫がわかるように重ねず入れ方を工夫することが大切です。
野菜室も野菜を重ねないことが基本。また使いかけの野菜は、プラスチックカゴにまとめておけば、迷子が防止できます。
冷凍室
引用: RoomClip Tomo より
冷蔵室と違って冷凍室は、逆にキッチリギューギューに詰め込んだ方が熱効率がよく、効率的に冷やすことができます。
冷凍食品は重ねずに立てて入れるのが鉄則。
重ねると下の物が忘れられて、化石化してしまうことがあります。
早速はじめよう
お金の貯まる冷蔵庫にするために簡単3ステップを早速はじめてみましょう。
STEP1 冷蔵庫の中身をすべて出す
床に新聞紙などを敷いて、調味料や冷凍食品も含めて今ある冷蔵庫の中身を全部出して並べます。
小さな冷蔵庫の中にいったいどれだけの食材が入っているのか目でみることができます。
化石化した肉や魚が出てくるかもしれません。
STEP2 「捨てる」と「残す」にわける
床に出した食材のなかで、捨てるものと残すものとを見極めて整理を行います。
この時、捨てるに分類された食材の購入時にかかった金額を計算すると、無駄が可視化でき、痛みが伴うため、次に食材を買うとき「それは本当に必要なのか?」と考えるようになり、ムダ遣いが減らせます。
STEP3 食材ごとの定位置に戻す
先ほどの例のように、冷蔵室、チルド室、野菜室、冷凍室の各位置に食材毎の保管するべき箇所を決めます。
その保管場所に合わせて床に並べた食材を定位置に戻します。
この時、100均などでトレーやボックスを利用することですっきり見やすく整理することができます。
せっかくなので冷蔵庫内の掃除も忘れずに行いましょう。
まとめ
冷蔵庫を見直すだけでだれでも無理なく、必ず結果が出ます。
冷蔵庫を見直せば、今より確実にお金が貯まるのです。
冷蔵庫コントロールは食費節約の要。
食材の置き方を見直して、冷蔵庫の中に何が入っているか、食材をどんなペースで使用しているのかが分かれば、ムダ買いや廃棄ロスがなくなり、結果的に食費が節約できます。
食材は無駄なく、食べきる、使いきる
家計簿でお金を管理するように、冷蔵庫でも買ったものと使ったものの収支をチェックできる仕組みづくりが大切です。
お金が貯まる冷蔵庫を目標に、冷蔵庫内を見直して整理整頓することから始めてみましょう。
こちらの本では食材や調味料などの買い物のコツやおすすめの冷蔵庫グッズ、アプリやノートなどの活用術なども紹介されています。
『節約女王のお金が貯まる冷蔵庫』
武田真由美 (著)